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An die Hoffnung~希望によせて (vol.162)

2012/05/12 ブログ by 安川有里


県議になって、一年。無我夢中で走って来ました。
久しぶりの休日。主人が、プレゼントをくれました。
大好きなチェリスト・水谷川優子さんのリサイタルのチケットです。

水谷川優子さんの演奏を初めて聞いたのは一昨年、カソリック鎌倉雪の下教会でのリサイタル。
彼女のチェロを聞いて、これまで私が抱いていた「チェロ」という楽器への見方が変わりました。
「チェロ」はオーケストラの中では、どちらかといえば、縁の下の力持ち的な楽器と思っていました。でも、水谷川さんの演奏は、違ったのです。
聞いている人に語りかける、そして、会話をする……優しさ・強さを感じました。

昨年10月、NHK-BS-1の地球テレビ「エル・ムンド」のウイークリーゲストとして登場した水谷川さん。
オープニング&エンディングを演奏、トークも魅力的な彼女の実力を魅せてくれた一週間でした。
番組で演奏されたバンドネオンの小松亮太さんとの『リベルタンゴ』、最高でした。

今日のリサイタルの会場は、紀尾井ホール。
「木」を基調にデザインされた、趣のあるホールです。


(三列前の席に、水谷川さんのパートナー・ヴァイオリニストのマークさんが座ってました。)

今回のテーマは、「An die Hoffnung~希望によせて」。
ベートーヴェンのチェロとピアノのための全作品の2回リサイタルの1回目。
演奏曲目は、
チェロ・ソナタ第一番、第三番、第四番とモーツァルト(ベートーヴェンが追い求めた才能の持ち主だった……)のオペラ「魔笛」の主題「恋人か女房か」による12の変奏曲へ長調作品66でした。
アンコールは、ベートーヴェン作品32「希望によせて」。
ベートーヴェンならではのソナタを思う存分楽しめました。
ピアノの山本貴志さんの演奏も力強かったです。

水谷川さんは、社会に貢献する活動も積極的にされています。
ライフワークとして続けている少年院・ホスピス・障害者福祉施設などにおける施設訪問コンサート。

そんな中で、少年院に慰問演奏をした時の、彼女の感想を紹介します。
「この度も、演奏後に代表で挨拶をした少年(もうすぐ卒院します)が、こちらの心の奥底に響くようなスピーチをしてくれました。準備してきた挨拶を捨て去り、震えながらまっすぐに私の目を見て、必死に今の自分の心を形に表そうとした彼の言葉は、一言一言心に入ってきます。その彼の言葉
『こんな音楽をこの場所で聴くことになってしまったのが、いま本当に残念に思っています。でも、外に出たら絶対に社会に復帰し、次回は自分でチケットを買って聴きに行きます』
…改めて、水谷川さんは演奏する者の背負う重みを感じたとおっしゃっていました。

素敵な方々から、力をいただいて、元気に前向きに議員活動を続けて行きたいと思います。
水谷川優子さん、ありがとうございました(^_-)


(演奏後のサイン会)


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