安川有里( YURI YASUKAWA )公式サイト

ホーム>がん研有明病院視察(*^^*) (vol.231)

がん研有明病院視察(*^^*) (vol.231)

2012/11/16 ブログ by 安川有里


がん撲滅をめざす議員連盟の秋の視察で、「がん研有明病院」へ。


(がん研有明病院のHPより)

調査内容は、
・電子カルテシステムを活用したチーム医療の実現について
・独自の緩和ケアの取組みについて
・がん検診率向上にむけた取組みについて
です。

がん研病院は、日本で最初に出来たがん専門病院です。
1908年、癌研究会創立。総裁・桂太郎氏、副総裁は渋澤栄一氏でした。
「がん克服をもって人類の福祉に貢献する」を基本理念に研究所と病院を開設。
1世紀にわたる歴史を通じて、日本のがん研究とがん医療を主導してきました。
特筆すべきは、民間の研究機関・病院であること。

がん研究会は、豊島区の大塚に諸施設を置いて活動してきましたが、

新たな発展をめざして2005年、臨海副都心・江東区有明に移転しました。
地上12階・地下2階の病院棟と6階建ての研究所棟を一体化した構造になっていて、
臨床分野と研究分野の緊密な連携を実現しています。

・電子カルテシステムを活用したチーム医療
チーム医療のめざすものは①迅速②透明性③安全性。
がん研がやるべきことは、がん研でなくてはできないこと。
担当医師を中心として、各分野の医師や、看護師、薬剤師などが集結し、
専門知識を持ち寄って検討することにより、患者さん1人ひとりの病状に応じた最良の医療が出来るー
それが、チーム医療です。
呼吸器・消化器など臓器別に治療チームを結成しています。


(チーム医療のイメージ)


(胃がんの治療。がん研では、開腹手術より、内視鏡・腹腔鏡手術が多くなってきています)


(左は開腹手術あと、右は腹腔鏡手術あと)

(年間7000件の手術を行っているがん研)

(放射線治療についても説明を聞きました。以前調査し報告した群馬大学の重粒子線治療と重なるところがあるので、今日は詳細は書きませんが・・・充実した治療が行われているようです。)

・緩和ケアの取組み
緩和ケア=終末期医療、ではないと考える有明病院。
心や身体の苦痛の治療を専門とする緩和ケア医、腫瘍精神科医、認定看護師を軸とするチーム医療により、
苦痛ゼロ、最後まで見放さない医療。
この治療により、生きる力が湧き、退院される患者さんも……。
この分野は、日本が立ち後れている分野でもある為、
医大生が卒業前に是非学んでもらいたいとおっしゃっていました。


(緩和ケアについて話して下さった 向山雄人部長)

・がん検診受診率向上にむけて
若い方達に興味を持ってもらい、検診に足を運んでもらえるよう、
講演会のゲストにカリスマモデル等を起用するなどの工夫をしているそうです。

説明後、ベッド数700、15の手術室を持つ病院内を案内して頂きました。


(1Fホスピタルストリートでは、ミニコンサートのリハーサル中でした。)

(疾患別外来。患者さんがあっちこっちに移動しなくても、各ゾーンで生理検査や採血・内視鏡検査などを行う事ができます。)

(病院の受付で渡されるPH。この病院ではマイクによる患者さんの呼び出しはありません。個人のPHSに連絡が入ります。待ち時間はどこで過ごしてもOK。電子カルテにも繋がっています)

(2Fの様子)

(「神の手」を持つといわれた梶谷医師の名を冠した手術室。この他に14の手術室があります。)

(手術室のすぐ横にある病理室。手術中に必要な検査をすぐに行う事が出来ます。)

(診察室の外側は回廊になっていて、スタッフのみがここを使って、各診察室に素早く移動できるよう工夫されています。)

(12Fは緩和ケア室)

(12Fのウッドデッキ)

(ウッドデッキからの夕景)


コメントは受け付けていません。