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「わたし」は「わたし」になっていく(Vol.442)

2014/09/08 ブログ by 安川有里


 大阪から大学進学のため上京した私の耳に飛び込んできた彼女の「声」。優しくて艶っぽいけれど、意思を感じさせる響きに魅せられました。言葉の選び方に品位を感じ、ファンになりました。そして、「私もラジオのアナウンサーになりたい」と。
 彼女とは、落合恵子さん。あの日から、私の目標であり尊敬する女性の一人になりました。番組を聞くのはもちろん、著書も発売されると即購入し読みました。
 落合恵子さんの講演が、NPO法人 エンパワメントかながわの10周年記念事業で行われると知り、スケジュールを開けて出席しました。

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 毎日のように流れるいじめや虐待、交際相手からの暴力などの事件報道、広がる貧困など、社会情勢は子どもや社会的に弱い立場の人たちにとって厳しいものになってきています。エンパワメントかながわは、「こんな時こそ、降りかかってくる暴力を自分自身ではねのける心の力をはぐくんでほしい。子どもが自分の権利について考え、いやなことやこわいことがあったときに何ができるかを考えるCAP(子どもへの暴力防止)をひとりでも多くの子どもたちに届けたいと活動されている、そんな皆さんの思いが伝わる3時間でした。

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 そんな中で行われた落合さんの講演。落合さんは、家族の問題、社会的な問題、教育問題、環境問題などを、わかりやすく考えられる「社会に共通な問題」として定義することに努められています。
今回の講演会では、子どもはもちろんのこと「人権」を犯す暴力について、自身の生い立ちや経験も交えて講演してくださいました。子どもたちに「どうか自分を生ききってください」とのメッセージで締めくくられました。

 東京新聞での連載をまとめた本を会場で購入し、サインをしていただきました。『「わたし」は「わたし」になっていく』

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 落合さんの背中を見つめながら、私も自分を生きてきたつもりです。そしてこれからも。彼女のような影響力は持てないものの、自分らしく活動していきたいと、改めて感じた講演会でした。


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