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社会問題総合対策特別委委員会県外視察・1 (vol.132)

2012/02/03 ブログ by 安川有里


2/1~3、社会問題総合対策特別委委員会の県外視察で、中国・四国へ調査に行きました。

2/1は山口市の「夢のみずうみ村山口デイサービスセンター」へ。

このセンターは、平成12年に認可を受けたNPOにより設立された施設です。
介護保険で、要介護・要支援の認定を受けた方と身体障害者を対象としたデイサービスセンターです。


(これが看板。ここのコンセプトです。)

リハビリをする施設……というと、どこか、暗いイメージがあります。
今回、調査させていただいた施設は、
健常者と言われる方が訪ねても、きっと楽しめる施設でした。

リハビリとは、「生活できる能力」を自身で確認すること、
「生活出来る能力」とは、身も心も活き活きすること、
それが「夢のみずうみ村」のコンセプトです。


(このセンターに来る方は、一日の過ごし方をそれぞれ自分で決めます。プールからカラオケまで様々なメニューがあります。)

バリアフリー、ではなく
バリアアリー。(『障害有り』の意味)


(これがバリアアリーの階段。『ここまで昇ればリハビリになる』と皆さん頑張って階段を昇っています)

一般のデイサービスセンターが「静」
なら「夢のみずうみ村」は「動」

これまで、県内のデイサービスセンターをたくさん視察しましたが、
この施設は、驚く…というか、感動すること、ばかりでした。

施設を案内してくださったのが、
職員ではなく、この施設を利用している方でした。
私たちの水先案内人は廣重さん。
仕事中に下半身に激痛が走り、障害が残り、リハビリ中とのこと。


(水先案内人の廣重さん。この廊下は、ちょっと傾斜がある上に左右に傾いています。廊下の両側の壁には、漢字検定一級クラスの漢字クイズが貼られています。)

施設内、
各所に工夫がされていました。


(人気のプール。外周が流れるプールになっていて、逆らって歩いたり、流れに沿って歩いてリハビリをしている方がいらっしゃいます。真ん中のプールにはつかまるポールがあり、それを使い様々な運動機能回復のプログラムにチャレンジできるようになっています。)


(カラオケボックス。このセンターにあるテーブルや椅子と同様、カラオケボックスもいらなくなった物を寄附してもらって有効活用しています。)

楽しいのは、施設内だけではありません。
この中でだけ通用する「yume」という通貨があるんです。
各リハビリ(プールなど)に参加する時にはこの紙幣を支払い、
筋トレやカジノ・クイズ・見学の案内をで「yume」を稼ぐことが出来ます。


(この施設だけで通用する紙幣。たまるとyume銀行に預けることが出来ます。利息はナント!1%つきます。)


(片手だけで出来る料理教室のまな板。三本の釘があることで、魚の三枚おろしや巻き寿司、しらがネギも手軽に出来る優れものです。)

随所に『お楽しみ』があるこのデイサービスセンター、
これまで、県内の代表的な施設を視察してきましたが、
こんな、施設がある……と、神奈川県で、実現するために、どうすればいいのか、
考えさせてくれた、調査でした。

自分で出来ることは、ちゃんとやりたい…
それを実現すること。

高齢化が進む日本だからこそ、このようなデイサービスセンターが、これから増えていくように、働きかけていきたいと思いました。

最後に、
案内をしてくださった廣重さんの言葉です。
「ここに来るまでは、大きな声出すこと、そして大きな声で笑うこともなかった。」
今は、ハッキリと大きな声で、私たちに、施設案内をして下さいました。
ありがとうございました。


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